通常私たちは呼吸をしている限りは酸欠になる事はありません。でも何らかの原因で酸欠になってしまった時、どのような症状が起こるのでしょうか?そしてその症状が起こる原因はどんな事が原因で起こるものなのかについてを調べてみましょう。
まず通常私たちの血液中の酸素濃度は99%~96%の間くらいだとちょうどいいと言われています。ところが何らかの原因で血中酸素濃度が低くなってしまい、96%以下になってくると酸素が足らないと脳が判断して、酸欠を解消しようと色々な症状を引き起こす事になります。
酸欠になるとはどのような環境にあると発生するのかというと、だいたいですが18%以下の酸素濃度の場所にいると、酸欠の症状があらわれはじめるのだと言われています。でも18%以上の酸素濃度の場所にいるのなら、酸欠の症状が出た時に酸素を補給する事ができれば問題はないようです。
人間は酸欠になると脳が一番最初にダメージを受ける事になります。その理由は呼吸をして取り入れた酸素のおよそ25%を消費しているからかもしれません。なので酸欠になるとまず酸素を取り入れないと危険だという事を症状で知らせてくれるのです。
酸欠によって私たちの身体に起こる最初の症状は、呼吸の回数が増えるとか脈拍が早くなるなどの症状が出てきます。次に酸欠による頭痛や吐き気などが襲ってくると言われています。ちなみにですが、酸欠の症状の出方というのは酸素濃度によって違ってくるのです。
なので症状によっては深刻な酸欠である事もあるので、早急に手当をする必要があるのですが、酸素濃度が16%以下の場所では死に至る可能性があるので注意しましょう。
酸素濃度別の酸欠の症状
地球上の平地での平均的な酸素濃度は場所にもよるかもしれませんが、およそ21%となっているのだそうですね。意外と酸素濃度が低いと感じるかもしれませんね。そして私たちが酸欠の症状が出てくるのは、酸素濃度が16%以下になると出てくると言われています。
酸素濃度が16%以下になってくると、先程述べたように「めまい」「頭痛」「吐き気」「呼吸数増加」「脈拍の増加」などが出てくると言われています。この時に通常通りの酸素濃度の空気を吸えば状態は良くなるでしょう。中には集中力が低下するという人もいるようです。
ではこの酸素濃度が12%になるとどのような症状があらわれるのかというと、「めまい」「はきけ」「体温の上昇」「筋力の低下」などが起こると言われています。実はこの酸素濃度で酸欠を起こした時、人間の体は自分が思ったように動かなくなります。
つまり自力で脱出する事が難しくなるという事になるのです。そして酸素濃度が10%になると、完全に意識を失うなど致命的な症状が出てくるようになります。酸欠によるチアノーゼはこの状態の時に起こるわけです。そのため顔面は蒼白になったりします。
これ以上酸素濃度が低くなると、私たち人間は生命活動を維持する事ができなくなります。例え助けられたとしても脳に障害が残るようになるそうです。酸欠による症状は段階があるのですが、できるだけめまいや頭痛が起きた時に解決しておきたいものです。
普段、生活してる中で、酸欠状態になることはとても少ないと思うのですが、高山病などはよく聞きます。知り合いの方が、山登りが好きで、70代ですが、富士山などにも挑戦しています。その方がおっしゃるには、高山病は、お年寄りよりも、若者の方がかかりやすいそうです。体力がある分、早く低酸素になっている状況に体の機能がついていかないそうです。楽しんでやっているスポーツも、病気になってしまったら楽しさも半減するので、山登りの際はこういったことも注意しなければならないですね。