私たち人間はそれほど強い生き物ではありません。なまじ色々と考えてしまう事ができるために、生きているだけで色々な事を考えてしまうのです。ある医療現場に関係しているお坊さんのお話を知っていますか?そのお坊さんは病気の人と向き合っているお坊さんです。

難病を患うと人間は弱くなってしまいます。特に体を動かす事ができない病気を抱えている患者さんは、自分が生きている事が何か意味があるのだろうか?と考えてしまう事があります。自分が生きている事は家族や医師に迷惑な事なのではないだろうか?と考えてしまうのです。

これは実は当然の事なのかもしれません。身内にやはり動く事ができない人がいて、恐らく一生を病院で過ごす事になるのですが、お見舞いに行くと死にたい死にたいと言います。恐らくその気持ちは健康な人には絶対にわからない事なのだろうと思います。自分が生きている事が迷惑だと感じるのです。

それがどんなにその人を傷つけるかわかりにくいのです。難病と戦っていても元気で明るい人もいますが、その人の場合は自分が病気と戦う事が皆を元気にしている事を知っているからです。でもその事に気づけない人の方が圧倒的に多いのです。この現実を患者さん本人が知る事が必要です。

生きている事だけで皆を元気にする事ができる。生きているだけで誰かを幸せにできるという事をもっと自覚する事ができればいいのになと思います。カッコイイ事をしなくても形あるものを残せなくてもいいのです。難病と戦って生きるという姿を見せるだけで人を奮い立たせる事ができる事を知って欲しいです。